慣れない感情と経験に少し不安を感じた。 (こういうことを意図的じゃなくしているんなら玉城先輩って、やっぱり天才的なイケメン!?これから何人の女を泣かせるんだか~) 私は半ば呆れたように心の中で嘆いていた。 玉城先輩とのそんな出来事も忘れる程、瞬く間に日常はせわしなく過ぎ、憂鬱な期末テストもあっという間に迎えた。 そして友達関係は修復の予感を全く感じさせないまま、むしろ悪化していった。 有紗とはもう挨拶をやっと交わすだけになっている。