こうして部活のない放課後、芽衣子と一緒に空を眺めることはよくあった。 有紗はこのことを知らないかもしれない。 暗くなる前に教室を出た。 砂利道で沢山の水溜まりができていて、芽衣子と避けながら歩いた。 「雨凄かったね~、でも明日の体育は外は無理だよね」 「じゃあ、体育館でバトミントンだね」 「かな?バトミントンがいい!!」 芽衣子は声を張り上げると、くしゃっと目を細めて笑った。