「あ?」 意外な間抜けな声を発した彼は、すでにうねった髪をシャシャッとかきむしり、余計にボサボサになった。 長い前髪からは、やっとしかめた目が覗いて見える。 睨まれてるようで若干怯んだが、変な間を作ってはいけないと思い、慌てて説明した。 「お、おはよ。今日ね席替えしたんだよ。塚田君の席はそこじゃなくなって…」 「うそ、まじ」 塚田君は急いでリュックを掴み立ち上がると、日当たり特等席の現在の主である、大場竜二(りゅうじ)が席に飛んでやって来た。