「もう近くだから、ここで大丈夫だよ」 「そっか。結構ご近所さんだったんだな」 「本当!意外だね」 「えっと、…これからよろしくな。ランプまた来て」 「うん!送ってくれてありがとう、塚田君」 「おー。気をつけてな」 塚田君はひらっと軽く片手を上げて、すぐポケットに突っ込んだ。 私も片手を上げ、小さく手を振ったけど、そんな行動に恥ずかしさを感じて素早く手を戻していた。 「…それじゃあ」 目を合わせないようにして、早足でその場を立ち去った。