夜空にランプ


「もう近くだから、ここで大丈夫だよ」


「そっか。結構ご近所さんだったんだな」


「本当!意外だね」


「えっと、…これからよろしくな。ランプまた来て」


「うん!送ってくれてありがとう、塚田君」


「おー。気をつけてな」



塚田君はひらっと軽く片手を上げて、すぐポケットに突っ込んだ。


私も片手を上げ、小さく手を振ったけど、そんな行動に恥ずかしさを感じて素早く手を戻していた。



「…それじゃあ」


目を合わせないようにして、早足でその場を立ち去った。