修学旅行が終わると、一気に疲れが出た。




帰りの飛行機ではしゃいでいた直は、もう飛行機が怖くなくなったようだ。



これなら、海外へも行けるな、直。




新婚旅行はどこへ行こう。

2人きりで海外へ行こうな。



修学旅行の翌日、生徒達は休みだったが、俺達教師は会議の為に学校へ向かう。




寒さの中で小走りする俺のポケットの中で携帯が震えた。




「もしもし!」



『先生、おはよ!疲れてるでしょ?大丈夫?』




愛しの彼女は、眠いはずなのに、俺の出勤時間に電話をくれた。



「サンキュ。お前がいるから大丈夫!!」



俺は、修学旅行の余韻が消えないまま、会議に出る。



修学旅行に同行していた先生方はみんな、眠そうで、会議どころじゃなかった。




でも、みんな心の中が晴れやかだった。



今回、何より嬉しかったのは、1人もけが人が出なかったこと。


そして、誰も問題を起こさなかったこと。





自由行動を多くしたことで心配されていたが、何もトラブルがなく、俺達教師は生徒を信じて良かったと心から感じていた。




最高!!