それからしばらくし、中田の元彼の龍と、里田が会うことになった。



その翌日、俺は中田と直を教官室へ呼び出した。




「中田、まじでサンキューな・・・」



「先生の為じゃないから!!」




強がる中田の目には、薄っすらと涙がにじんでいるように見えた。




俺は直と中田を2人きりにして、部屋を出た。





喫茶店じゃ思い切り泣けないだろ。

どちらかの家で泣くと、親御さんが心配するだろ・・・



俺はオレンジジュースとあんぱんを2人の前に置き、運動場へ向かった。