年末の大掃除に疲れて、いつの間にか眠っていた。


離れていても、直がそばにいる気がする。





「もしもし!!」



こたつにもぐったまま出た携帯電話から聞こえた声。





「もしもし、パパー!」




娘の七緒からの電話…



滅多に電話なんてかかってこないから、こういう時は何かあるなとわかる。




俺の直感は大抵当たっている。



付き合ってる男と喧嘩したとか、別れそうだとか・・・そんな所だろう。



理由はどうであれ、娘のかわいい声を聞くことができて、

嬉しくないわけはない。




いつの間にこんなにはっきり話せるようになったんだろう。