まだ、梅雨入りもしていない6月の初めの日……。 じめじめとした空気。 しとしとと… 雨が降り注ぐ日だった。 「は………?」 俺は……、玄関先で、呆然と…立ち尽くしていた。 土曜日…、仕事休みで暇を持て余した昼下がり。 ダラダラと、洋画のDVDを観ていた時だった。 ピンポーン… 珍しく……玄関のインターホンが鳴った。