あの年の冬は、本当に寒かった。 君は、春の日だまりのように。 この心を優しく暖めてくれたのに。 俺は、君に何ができたのだろう。 どうして。 悲しみの予兆を感じながらも。 俺達は惹かれあってしまったのだろう。 あの冬に聞いた歌声は、まだ、鮮明に耳に残っている。