康生が哀れみの目をしてオレと遥玖を見てるけど、無視してイスに腰かける。


「マズかったら正直に言っていいから。召し上がれ」


オレがそう言うと、2人は出来立てオムライスをがっつき始めた。


学校祭でオレ達のクラスは喫茶店をやる事になり、オレは調理係に。


なので康生と遥玖に頼んで、喫茶店で出すメニューの試食をして貰っているんだ。


「楓、このオムライスウマイな!卵フワフワだし、最高だ!」


「サンキュー康生。でも褒め過ぎだっつーの」


昔から両親に代わり姉と共に結構料理をしてきたので、料理には自信があるオレ。