世の中、想像も出来ない事が起きる。


中1の時康生と遥玖に素顔を見られたのも、紀右に好意を寄せる様になったのも――――…想像出来なかった。


でもな?それはまだいいんだよ。


なんで


「ハイ連香、誕生日おめでとうーー♪」


「ワーイありがとうみやび~~~!」


オレがこの場にいるんだぁーーーーっ!?


「あの千梨さん、オレやっぱり帰った方がいいんじゃないんでしょうか……?」


ヒソヒソと、隣に座っていた千梨さんに囁く。


千梨さんは苦笑いしながら、自分の彼女に目を向けた。


「まぁとりあえず楽しもう?楓君」