なぜか、恐怖はない。恐怖よりもむしろ、この土壇場で、頭が冴えてきている。
意味などないのに、必要もないのに、和幸の頭はどんどん明瞭になっていく。
情報解析が、一気呵成に加速していく。
そして、
「あー、わかった。わかったぞ」
と、ひとつ、自力で理解していた。
にやりと、委員長を指差してやる。
「お前の本質って、『傲慢』ってやつだろ? どーりでさっきから僕が僕がうっせーと思った。この自信過剰の、自惚れ野郎」
「うぬ、ぼれ……?」
彼の動きが一瞬、ぴくりと震える。
「自惚れ? それ、僕に、言っているのかな……? ふ、はは……!」
そしてその単語が、桜庭へ確実にひびを入れたようだった。
大蛇を生やし連れた超越者が、屋上から跳ぶ。
体が、蛇の頭が、夜空から降ってくる。
「君が僕を! 自惚れてると言えるのか! ただの人間の君がっ!」
頭に血が昇ったのか、左右から蛇が差し向けられる。
刹那――
意味などないのに、必要もないのに、和幸の頭はどんどん明瞭になっていく。
情報解析が、一気呵成に加速していく。
そして、
「あー、わかった。わかったぞ」
と、ひとつ、自力で理解していた。
にやりと、委員長を指差してやる。
「お前の本質って、『傲慢』ってやつだろ? どーりでさっきから僕が僕がうっせーと思った。この自信過剰の、自惚れ野郎」
「うぬ、ぼれ……?」
彼の動きが一瞬、ぴくりと震える。
「自惚れ? それ、僕に、言っているのかな……? ふ、はは……!」
そしてその単語が、桜庭へ確実にひびを入れたようだった。
大蛇を生やし連れた超越者が、屋上から跳ぶ。
体が、蛇の頭が、夜空から降ってくる。
「君が僕を! 自惚れてると言えるのか! ただの人間の君がっ!」
頭に血が昇ったのか、左右から蛇が差し向けられる。
刹那――

