「か、魁一君!?どうして七瀬さんと……――!?」 白鳥さんや他の女子生徒達も「キャー」とか「ギャー」とか悲鳴を上げて、今にも泣き出しそうな顔をしている。 すると、ずっと黙って周りの様子を眺めていた彼が声をあげた。 「……――俺の女にこんなことしたの誰だよ」 低くてドスのきいた声。 ガヤガヤとうるさかった教室中が、彼のその一言でシーンっと静まり返った。