自分から魁一にキスをするのは初めて。 魁一とするキスはいつだって魁一の方からだったから。 唇を離した後も、心臓がドキドキと大きな音を立ててなり続けている。 「ハァ……。緊張したぁ……」 胸に手を当ててそう呟いた瞬間、ガシッと腕を掴まれた。 「へっ?」 「真昼間から誘ってんのか?」 「ちょっ……、魁一、起きてたの!?」 「今起きたとこ」 魁一は口の端をクイッと上に持ち上げて笑うと、勢いよく体を起こした。