「……偶然だね、じゃねぇよ。こいつは俺の女だって前に言っただろ?」 「確かに聞いたけど……。ほら、前も言ったけど俺、七瀬さんのことが好きだから」 「……えっ?」 宮崎の言葉に顔を持ち上げる莉奈。 莉奈はびっくりしたように宮崎を見つめる。 「えっ?えっ?これって三角関係!?マジかよ~!!」 目を丸くして興味津々といった様子で声をあげるバカアキラ。 何だよ。 宮崎と両想いになれたって喜んでんのかよ? マジ、ウゼェ。 俺は自分でも気付かぬうちに莉奈の腕をガシッと掴んでいた。