「……――いち。おい、魁一!!」 「なんだよ」 「お前、顔怖ぇーよ。まださっきの奴らに腹立ててんのか?」 「別にそんなんじゃねぇよ」 「じゃあ、何に対して怒ってんだよ。俺、何かした?」 「お前じゃない」 「じゃあ、誰に怒ってんの?」 「……――自分自身に」 「……――自分自身って……。あぁ!!俺分かっちゃったよ!!魁一がイライラする理由」 すると、アキラはニッと笑って俺の肩をポンッと叩いた。