「…美味しいもの、ちょうだい。」
「あ、少し本音、出てますね?」
「なんかもう、あんまり隠しても意味がない気がしてきたし。…洸には。」
「そう思っていただけると嬉しいです。」
そう言うとやっぱりにこっと微笑む。その笑顔が決まり過ぎてて…むかっとする。
「…だから、早く。」
「そう急かさないでください。そうですね、ここでは飲食禁止ですし、外に行きましょうか?」
「洸は目立つから嫌だってば。」
「ここまで一人で来れましたよ?」
「…それは謎だけど。」
「だから大丈夫です。それに僕が目立つと言うのなら、雪姫さんだって目立ちます。目立つ者同士が二人でいたらぶつかりあって目立たなくなりますよ。」
「んなわけあるか!」
「…雪姫さん、大きな声はここではだめです。さ、行きましょう。」
「っ…洸…!」
踏み出さないあたしの腕を掴んで図書館の外へ向かって歩き出す洸。振り払おうと思えば振り払えるほどの力加減で掴まれていることは分かる。
「ねぇ、あれ白雪さんと神谷さんじゃない?」
「え、なんで二人が一緒にいるの?」
「でもお似合いー!」
「神谷まじあいつ…。」
「でも神谷じゃしゃーなくね?」
勝手なことばっかり言う周囲の声がやけに耳に届く。同じような距離にいるのだから洸にも聞こえているのだろう。
「や、やっぱり離して。」
「どうしてですか?目立たなくなったわけではありませんが、誰も邪魔をしては来ないでしょう?話しかけてくる人はいません。」
少しだけあたしの方を振り返って、少し口早にそう言ってまた前を向いて歩き出した。その腕を振り払おうとは、…どうしても思えなかった。
「あ、少し本音、出てますね?」
「なんかもう、あんまり隠しても意味がない気がしてきたし。…洸には。」
「そう思っていただけると嬉しいです。」
そう言うとやっぱりにこっと微笑む。その笑顔が決まり過ぎてて…むかっとする。
「…だから、早く。」
「そう急かさないでください。そうですね、ここでは飲食禁止ですし、外に行きましょうか?」
「洸は目立つから嫌だってば。」
「ここまで一人で来れましたよ?」
「…それは謎だけど。」
「だから大丈夫です。それに僕が目立つと言うのなら、雪姫さんだって目立ちます。目立つ者同士が二人でいたらぶつかりあって目立たなくなりますよ。」
「んなわけあるか!」
「…雪姫さん、大きな声はここではだめです。さ、行きましょう。」
「っ…洸…!」
踏み出さないあたしの腕を掴んで図書館の外へ向かって歩き出す洸。振り払おうと思えば振り払えるほどの力加減で掴まれていることは分かる。
「ねぇ、あれ白雪さんと神谷さんじゃない?」
「え、なんで二人が一緒にいるの?」
「でもお似合いー!」
「神谷まじあいつ…。」
「でも神谷じゃしゃーなくね?」
勝手なことばっかり言う周囲の声がやけに耳に届く。同じような距離にいるのだから洸にも聞こえているのだろう。
「や、やっぱり離して。」
「どうしてですか?目立たなくなったわけではありませんが、誰も邪魔をしては来ないでしょう?話しかけてくる人はいません。」
少しだけあたしの方を振り返って、少し口早にそう言ってまた前を向いて歩き出した。その腕を振り払おうとは、…どうしても思えなかった。



