ある休日


夕べ、勤め先の飲み会で遅くなった優紀子は昼を回った所で漸く目が覚めた


ベッドに座ったまま、まだ少し残るアルコールに嫌気がさしながらも


これからの休日をどのように過ごそうかと考えていた


『久しぶりにネイルでもいってぇ、亜紀も誘って新しく出来たカフェでもいこうかな』


そんな事を思っていると


ふいに






トン…トン…






と肩をたたかれた





咄嗟に振り返る


当然、誰もいない


気のせいだったと思いたい


けれど






たたかれた肩の部分にゆっくりと触れてみるとじわっと濡れている事実がその思いを嫌でも否定する








怖いっ







怖いよ…