商店街から公園を通り抜けると、

田園風景が広がる。

っていうか、ほんとここって田舎なんだよね。


「こんなとこあったんだ。」


雑木林に囲まれた、木造のログハウス。


『ほっとはうす ウッドストック』

カラン


音をさせてあけたドアの先には、


色とりどりのお酒が所狭しと並び、


カウンターに6席、


テーブル席が3つ


常連さんぽい人がカウンター席に座り談笑してる。


「こんにちわ!おじさん居る?」


おじさん?


知り合いのお店なのかな?

それともホントに叔父さん?


どんな顔すればいいんだろ。


「おお。タカちゃん珍しいね、彼女連れかい?」


ぺこりとお辞儀をすると、ニッコリと笑ってくれた。


ひげを蓄えたおじさんは、なんとなくたかちゃんに似てるかな?


優しそう。


「ロフト使わせてもらうけどいい?」


「いいよ、弾いてくれるのか?」


「うんコンクールの曲。千葉こっち!」


「あ、こんにちは、安土千葉って言います。おじゃまします。」


おじさんはまゆを上げて、親指立てて、ウィンクした。


慌ててたかちゃんを追いかけた。


もうっ、たかちゃんたらちゃんと紹介して欲しいのに~