秘密だよ?~ピアノとバスケそして君~

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引越しの荷物を引越し屋さんが次々とトラックに積み込む。


みるみる、部屋が空っぽになっていく。


行かなきゃならないのはわかってるけど、


だけど…


「ちょっちゃん準備できた?」


「うん…」

「心配?」


「だって、倒れちゃう位大変なのにコンクールだよ?


 それで、戻ってきたら手術だよ?


 心配に決まってる。」


「ちょっちゃんが何にもしなくても結果は変わらないよ?」


「そんなのわかってるよ。分かってるけど…


 ママのバカ!!」



あたしだって分かってる。



子どものあたしがいてもいなくても、どうにもならないこと、


それに、もう、ここにあたしたちのいる場所はなくなる事ぐらい、


わがまま言って今日まで伸ばしてもらってたことも、


でも、でも、このままじゃ、心配で、心配で