ふぅ……。


間に合った。


助かった……の……かな?


よくわからない汗をかきながら戻った自分の部屋。


弥生さんは、あたしのことを起こす名人だよ、ほんと。


あの手、この手で、あたしをベッドから引きずり出して。


今まで、一度も仮病で、学校を休ませなかった達人なんだもん。


弥生さんのあたしを見る目の確かさに感動しながらも、若干のわずらわしさを感じていると……。