すると、妃絽の耳に子供のようにはしゃぐ夏樹の声が聞こえた。



「俺があの新選組の隊士になれるなんて、夢みたいだ!」



「なんて喜びようだ。各務、未来という場所では俺達はどう言い伝えられているんだ?」



「それはですね、斎藤さん!貴方がたは最後の武――、どぁふっ」



興奮気味に未来のことを話そうとする夏樹に妃絽は飛び蹴りを食らわせた。



飛び蹴りを食らった夏樹は顔面から庭の地面に落ちた。