「妃絽お姉ちゃん~!」 「何、どうした?」 暇を持て余す妃絽に同じ施設で暮らす子供達が声をかけて来た。 平均して歳は小学生、皆妃絽によく懐いている。 「ボールが木の上に上がっちゃった!」 涙目になりながら訴えて来る子供達に妃絽は小さく笑った。 「よし、お姉ちゃんが取ってやる」 「「「「わーい!」」」」 妃絽は左右の手を子供達に握られながら、外に出ようと玄関に向かった。 すると、玄関で靴を脱ぐ影を二つ見つけた。