「あの…」 夏樹の襟首を掴み、首をグラグラと揺らす妃絽に青年が声をかけて来た。 「何?」 「君達は本当に未来から来たんですか?」 青年の鋭い問い掛けに妃絽は盛大に溜息を吐く。 夏樹のせいで本当のことを話さなくてはいけなくなってしまった。 実に面倒なことだ。 「本当だよ。私は望月妃絽、こっちの馬鹿は各務(カガミ)夏樹。私達は今から150年後の世界から来た」 妃絽は若干泡を吹きそうな勢いの夏樹の襟首を離すと、彼らと向き合った。