―――――――― ―――――― ―――― ―― 「園長ッ!」 業者の人を見送る齋の背に妃絽は声をかけた。 いつの間にか、夏樹も彼の隣にいる。 「どうしたの、妃絽?そんなに息を切らせて」 夏樹は不思議そうに妃絽を見ていたが妃絽はそれを無視し、齋に問い掛けた。 「時越池を埋めるって本当?」 「ああ。君と夏樹が落ちて、行方不明になったんだ。誤って小さい子供達が落ちたら、どうなるか分からないからね」 齋は企画書を見ながら、妃絽の問いに答えた。