彼女の顔を見た斎藤は背を向け、肩を震わせている。 おそらく、必死に笑いを堪えているのだろう。 「わ、笑うな!」 「いや、笑ってなどいない」 妃絽が顔を真っ赤にしながら抗議をすると、斎藤は笑いを堪えていたのが嘘かのようにしれっとしていた。 彼の反応が癪に障ったのか、妃絽はそっぽを向いた。 すると、彼女の目の前に懐紙が差し出された。 何か包まれているらしく、一部盛り上がっていた。 「これは?」 妃絽はそれを受け取ると、斎藤に中身を問うた。