そんないじける夏樹を無視し、妃絽は僧侶と向き合う。 「あんた、何者?何で、私達のことを知ってるんだ?」 「私は影時(カゲトキ)。時の操り人です」 「時の操り人…?」 「はい。簡単に言えば、私は時を自由に行き来させることが出来るのです」 男――、影時は被っていた編笠を上に少し上げた。 その為、彼の素顔が露になる。 「あんた…、その目…」 妃絽は彼の両目を見ると、目を見開いた。