「妃絽?」 「そんなに警戒しないでくださいな。おや、君は各務夏樹君ですね。初めまして」 「あ、初めまして」 夏樹は律儀に僧侶と挨拶を交わしている。 そんな彼を妃絽はひっぱたいた。 「何、挨拶交わしてんの?つか、何で、初対面の奴が自分の名前を知ってることに疑問を持たないんだよ。この天然無警戒鈍感馬鹿が」 久々の毒舌&マシンガントークである。 夏樹は久しぶりに毒舌マシンガントークを喰らい、いじけていた。