すると、そんな重苦しい空気を妃絽の言葉が引き裂いた。 「山崎さん…、クナイを抜いて…」 妃絽の言葉にその場にいた者達は唖然とした。 「なら、麻酔を――」 「麻酔は…いらない…。そんなを効くのを待ってるんだったら、麻酔なしで良い」 刺さったモノを抜く時の痛みは計り知れない。 縫合の痛みも同様だ。 それを知ってか知らずか、妃絽は麻酔なしで良いと言った。 それ程、クナイが刺さる痛みが激しいのだろう。