その日には何か不吉なことが起こると言われる

13日の金曜日とくに英語圏の多くとドイツやフランス

などで迷信において不吉とされる日だそうだ。

そのせいなのか、あたしに朝から不吉なことが

立て続けに降りかかってきた。

まず、朝起きると顔面にジョセフィーヌの

手が置かれていた。

いつもはあたしがジョセフィーヌを蹴飛ばしてたり

していてジョセフィーヌは落ちていたりする。

※日和は自分が寝相悪いことを知っています。

テレビの占いもうお座が12位となっている。

それから、毎朝セットしている炊飯のボタンが

何故か入ってなかった。

どうも、コンセントがちゃんとささってなくて

朝から大慌てだった。

原因は昨日ほこりが目に入って掃除した時に

抜いたのが思い当たる。

しょうがないからそうめんを茹でて他のおかずに

ほうれん草とベーコンを炒めたものとかぼちゃの

煮つけと味噌汁を用意する。

あたしとしたことが朝からとんでもない。

お弁当は兄ちゃんには悪いけど冷凍してた

ピラフで今日は我慢して貰おう。

そして、学校に行く時もカラスが頭上

から襲撃してくるという事態でサユに

背中をバシバシ叩かれながら必死に

逃げ回った。

学校についても朝から職員室に呼び出される

というこの絶好調な不吉具合。

授業中も前の席から消しゴムが飛んできて

額にクリーンヒットしたりと運勢が最悪過ぎる。

体育の授業でもテニスボールが顔面に直撃

して鼻血を出す騒ぎだった。

そのせいか、保健室に行かなきゃいけなくなった。

サユに連れられて保健室に行くと悪魔2号はまさかの

不在中で会議に出ているとのことだった。

鼻の骨が折れてなきゃいいけどと言うサユ。

「それにしても、日和が珍しいね?」

運動神経は悪くないほうだ。

それなのに、避けられなかったには訳がある。