う~むと考えを巡らせようとした時、

ツッコミをパワーアップしたヤツが現れた。

「おめぇは新学期早々変なこと考えてんじゃねぇー」

パコーンと華麗なるツッコミを受ける羽目に。

「いっ、痛いではないか!!」

遥かに成長しているわ。

もしや、ずっとこの機会を狙っていたのね!!

夜な夜な練習に練習を重ねて今か今かと

ツッコミを披露したかったんだわ。

「ナルちゃん、こっちに避難するのよ。」

伊織君がナル君を分捕る。

「そうよ、あの子に近付くとかぼちゃに

変えられるのよ。」

伊織君に便乗してオネエ言葉で変なこと言うな

金髪ライオン!!

大体、まだそのネタ引きずっちゃう?

「か、かぼちゃ嫌だ!!」

ナル君が信じやすいことを手に取って、

全くもって詐欺師だ!!

あのコンビは将来詐欺師になるぞ!!

「な、ナル君あたしはそんな魔法使えんよ。

むしろ、かぼちゃの魔法を使えるのは君を

ハグしているフェロモン魔導師である!!」

あそこに魔法使いが居るではないか!!

「何だって?」

じいさんか!?

「ムキィィィ!!」

※感情は出さずとも口で言ってます。

クラスのみんなにはこれは全然普通の会話に見えてます。

「ナル君を悪の道に引きずるな!!」

ナル君の可愛さを汚したらただじゃおかないぞ。

「お嬢ちゃん、最近やたらと突っかかるじゃん?」

伊織君はナル君を離す。

ふらりとやってきたかと思うとあたしのサラサラ

の髪に手を伸ばし梳いてきた。

「ぎゃあっもげっ」

叫ぼうとしたら口を塞がれたのですが?

手を退けるのです!!

い、息が出来ませんよい。

窒息死が目前です。