Hurly-Burly3 【完】


あたしの昔使っていたお弁当箱を使用した。

今はこれだと足りないのである。

重箱じゃないと量が少なすぎて生き延びられない。

足りるか分からないから他にも冷蔵庫に残っていた

果物でゼリーを作ってみた。

「丁度、お腹空いてたんだ!!

見て見て!!ひーちゃんが作った弁当を!!」

藤永さんと休憩に入っていた男の子が苦笑いだった。

兄ちゃんは自慢してくれてるようだ。

オカメインコがオムライスに瞳を光らせてる。

「兄ちゃん、しっかり働くのだよ!

オカメちゃんと一緒に頑張るのです!!

それじゃあ、あたしはこれで。」

ぺこりと頭を下げてペットショップ『ジョンリー』

を後にした。

兄ちゃんは何だかんだで楽しそうだった。

職場の人たちとも動物たちとも仲良く

やっていけそうだ。

これなら本当に少しは続くんではないかと思う。

あたしもペットショップ『ジョンリー』の近く

にある公園で昼食タイムを取ってから家の方向に

向かって図書館に急いだ。

今日はオーロラについてを調べるのだ。

一度でいいから見てみたい。

写真やDVDではやっぱり本物を見てみたい。

太陽からの贈り物だという電子と原子が衝突を

起こして、励起状態になり発光すると言う。

オーロラは北極圏や南極大陸なんかで極地で

見ることが出来る。

どうも地球の磁場が原因でそうなるとか。

いつか、北極でも南極でもいいから行きたいな。

自分の気になることを追及してそうかって

納得したいのだろう。

こういって、自分のやりたいことはたくさんある。

これでもかってぐらいにそれはある。

でも、きっとあたしは夢を叶えることが

出来ないと思う。

夏が終わったら秋はきっとあっという間に

過ぎ去り冬の足音を感じる。