Hurly-Burly3 【完】


クーラーが涼しくてひんやりした。

仕事をしている男の人が営業スマイル全開で

接客をしていたりしている中兄ちゃんは鳥小屋

の掃除をしていた。

さっきは犬のトイレシートを取り換えていた

ところを見ていたけど兄ちゃんはどうも動物

に好かれる体質らしい。

オカメインコが兄ちゃんの肩に乗って歌っていた。

『Baby I love u I love u I love u

I have found the only one only one~』

それどっかで聞いたことあるよ!!

すごい恋愛ソング歌ってますよこのオカメインコ

なんて洒落てんだ!!

兄ちゃんまで口ずさんでるよ。

オカメインコ意外と上手いし!!

よしっ、あたしの結婚式は兄ちゃんとこのオカメ

インコにデュエットしてもらっちゃうか!?

出演依頼を頼まねば!!

って言っても、オカメインコ長生きしてくれよ。

あたし、当分結婚の予定がない。

むしろ、こんなあたしを貰ってくれる心豊かな

人が現れるのか・・・・・

それにしたって洋楽を歌うとは今時のインコ

の生態はとても面白いわ。

ずっと観察していたいぐらい気になるわね。

あのオカメインコとお友達になれないかしら?

「・・・ひっ、ひーちゃんっ!!」

余程歌に力入れていたと思われる。

あたしの存在に気付くと兄ちゃんは鳥小屋を

投げてこっちに来ようとした。

や、やめてっ!!

鳥小屋壊さないで!!

※店内の奥に入ってきてます。

お客さんが居なくて良かったわ。

こんな店員に相談しようもないもの。

「はい、約束通りお弁当ですよ。」

兄ちゃんが目を輝かせながらあたしが

持ってきたお弁当に手を伸ばす。

黄色のひよこさんのバックしかなかった

から兄ちゃん用のを買い揃えておかなきゃね。