クーラーが涼しくてひんやりした。
仕事をしている男の人が営業スマイル全開で
接客をしていたりしている中兄ちゃんは鳥小屋
の掃除をしていた。
さっきは犬のトイレシートを取り換えていた
ところを見ていたけど兄ちゃんはどうも動物
に好かれる体質らしい。
オカメインコが兄ちゃんの肩に乗って歌っていた。
『Baby I love u I love u I love u
I have found the only one only one~』
それどっかで聞いたことあるよ!!
すごい恋愛ソング歌ってますよこのオカメインコ
なんて洒落てんだ!!
兄ちゃんまで口ずさんでるよ。
オカメインコ意外と上手いし!!
よしっ、あたしの結婚式は兄ちゃんとこのオカメ
インコにデュエットしてもらっちゃうか!?
出演依頼を頼まねば!!
って言っても、オカメインコ長生きしてくれよ。
あたし、当分結婚の予定がない。
むしろ、こんなあたしを貰ってくれる心豊かな
人が現れるのか・・・・・
それにしたって洋楽を歌うとは今時のインコ
の生態はとても面白いわ。
ずっと観察していたいぐらい気になるわね。
あのオカメインコとお友達になれないかしら?
「・・・ひっ、ひーちゃんっ!!」
余程歌に力入れていたと思われる。
あたしの存在に気付くと兄ちゃんは鳥小屋を
投げてこっちに来ようとした。
や、やめてっ!!
鳥小屋壊さないで!!
※店内の奥に入ってきてます。
お客さんが居なくて良かったわ。
こんな店員に相談しようもないもの。
「はい、約束通りお弁当ですよ。」
兄ちゃんが目を輝かせながらあたしが
持ってきたお弁当に手を伸ばす。
黄色のひよこさんのバックしかなかった
から兄ちゃん用のを買い揃えておかなきゃね。

