どうしちゃったの!?
まさか、2人で二度寝とかしてないでしょうね!!
ウカウカしたら兄ちゃんが遅刻するのではと思った。
遠いのだから早めの行動が良いのですと言おうと
したら兄ちゃんは着替えて髪の寝癖も直してジョセ
フィーヌと追いかけっこをしていた。
何て呑気なの!?
「ジョセフ、こっちだよ。」
『待っておくれよ。』
兄ちゃんとジョセフィーヌはやっぱり
会話することが出来たらしい。
家で追いかけっこするのはやめてもらえないだろうか?
「よしよしよしっ」
ムツゴ○ウさん化する兄ちゃんにジョセフィーヌは
何故かすごい懐いた。
ダーリン、お主は男駄目じゃなかった!?
昨日もみんなには特に吠えもしなかった。
ナル君に至っては押し倒しそうだった。
そんなことを考えているとプップとクラクションの
音が聞こえて心臓ひっくり返りそうになった。
こんな朝っぱらから何て近所迷惑なのよ!!
文句言ってやらなきゃ気が済まないわ。
「おっ、来た。」
はい?
今何と仰ったでしょうか?
兄ちゃんをぽけらんと見ると兄ちゃんは
ジョセフィーヌに行って来るなと頭を撫でた。
「ひーちゃん、行ってきますのハグッ!!」
キモいのです!!
「どういうことか説明をするのだ!!」
「え~、ひーちゃん恥ずかしがらないでよ。」
兄ちゃんの思考回路をとんでもなく見くびっていた。
「藤永が迎えに来るんだよ。」
どうしてだよ!?
お前、本気で藤永さんに何をした!!
そんなVIP待遇があっていいのか!?
「それじゃあ、行ってくるよ。
本当に行ってきますのハグしなくていいの?」
要らねぇよ!!

