Hurly-Burly3 【完】


どうしちゃったの!?

まさか、2人で二度寝とかしてないでしょうね!!

ウカウカしたら兄ちゃんが遅刻するのではと思った。

遠いのだから早めの行動が良いのですと言おうと

したら兄ちゃんは着替えて髪の寝癖も直してジョセ

フィーヌと追いかけっこをしていた。

何て呑気なの!?

「ジョセフ、こっちだよ。」

『待っておくれよ。』

兄ちゃんとジョセフィーヌはやっぱり

会話することが出来たらしい。

家で追いかけっこするのはやめてもらえないだろうか?

「よしよしよしっ」

ムツゴ○ウさん化する兄ちゃんにジョセフィーヌは

何故かすごい懐いた。

ダーリン、お主は男駄目じゃなかった!?

昨日もみんなには特に吠えもしなかった。

ナル君に至っては押し倒しそうだった。

そんなことを考えているとプップとクラクションの

音が聞こえて心臓ひっくり返りそうになった。

こんな朝っぱらから何て近所迷惑なのよ!!

文句言ってやらなきゃ気が済まないわ。

「おっ、来た。」

はい?

今何と仰ったでしょうか?

兄ちゃんをぽけらんと見ると兄ちゃんは

ジョセフィーヌに行って来るなと頭を撫でた。

「ひーちゃん、行ってきますのハグッ!!」

キモいのです!!

「どういうことか説明をするのだ!!」

「え~、ひーちゃん恥ずかしがらないでよ。」

兄ちゃんの思考回路をとんでもなく見くびっていた。

「藤永が迎えに来るんだよ。」

どうしてだよ!?

お前、本気で藤永さんに何をした!!

そんなVIP待遇があっていいのか!?

「それじゃあ、行ってくるよ。

本当に行ってきますのハグしなくていいの?」

要らねぇよ!!