その日は久しぶりに真君と兄ちゃんも揃って

サユ家でご飯を食べた。

マコ君が若干緊張していたのは多分家の兄ちゃん

のせいである。

「ひーちゃん、おかわり?」

マミーは張り切ってたくさんのおかずを作ったみたいだ。

真君がサユ家に帰って来るのは多分3年ぶりだ。

あたしはみんながお茶碗なのに対してどんぶりだ。

良く食べる子は育つはずなのにちっとも背が

伸びた気がしないのは何故なんだ!?

最近、測ったら1Cmは伸びた。

たった1Cmもそれど1cm。

塵も積もればという通りにあたしもまだ成長

が止まらない限り身長に希望を持とう。

ダディ以上に食べるあたしは多分この家の人

にはビックリレベルだったと思う。

よくその小さい体のどこに入ってるんだって

聞かれるけどお腹に入ってるよと思う。

マミーはよく食べてくれると作り甲斐が

あるわって美味しいご飯をたくさん作ってくれる。

「サユ、宿題は終わりましたか?」

「うん、一応終わった。」

サユも宿題には苦労した様子だ。

とくに読書感想文が苦労しただろう。

サユは本を読むのが苦手だ。

活字を見ると途端に嫌になって来るんだとか。

「遊んでばっかりは駄目だもんなー。」

兄ちゃんが言うと説得力ゼロだ。

「もうすぐで学校始まるんだろ?」

真君は完璧に兄ちゃんをスルーする。

※スルーするはダジャレじゃないっ!!

あと、一週間もしたら学校が始まります。

「お兄ちゃんもう少し家に帰って来てよ。」

サユはこう見えて真君大好きです。

「そうだな、多分よくこっち帰ってくる

ことになると思うけどな。」

真君が兄ちゃんにギロっと視線を向ける。

この兄ちゃんの世話はあなたしか出来ません!!

真君、またもや兄ちゃんをよろしくどうぞ。