「日和ちゃん、何かいいことあった?」
馨君お気づきですか?
「そんなにあのおにーさん好きか?」
伊織君全然分かってません。
「あ、ひーちゃん!!
兄ちゃんの服はどこなのかい!?
パンツすら見つからないんだけど、
この家こんなに広かったっけ?」
最低過ぎる。
何でタオル腰に巻いただけで出て来れる?
「あんな兄ちゃん好きだと思うか?」
伊織君!!
「兄ちゃん、お願いだからそんな格好で
ウロウロしないで!!」
来客来てるのに何てことなの!?
「えっ?」
パサリ
目が点になったのは言うまでもない。
たった今兄ちゃんの腰に巻かれたものが
床に落ちたのである。
年頃の妹になんてもの見せてくれてんだ!!
「ひーちゃん、その包丁は何ですか?」
殺意どころか地獄に送ってやりたい。
「兄ちゃんなんて大嫌いだっ!!」
ボウルを兄ちゃんの頭に投げつけて、
リビングを出て兄ちゃんの部屋に行き、
服を探した。
全く兄ちゃんには困る。
大和さんとは大違いだよ。
まだお兄ちゃんの方を紹介する方が
断然良かった。
朔兄ちゃんの方が常識を知っている。
リビングに戻ると兄ちゃんは正座して
待っていた。
「ひーちゃん、ごめんっ」
土下座をする兄ちゃんに男としての
プライドはないのかと目を疑った。
「兄ちゃんが悪かった!!」
せめてパンツだけでも穿いてくれよ。
そんなみっともない姿を友人に見られてる
あたしの身にもなって!!

