もう謎が深まるよ。
こんな兄ちゃんを雇ってくれた店の店主に
握手を求めて胴上げだよ。
しばらく車を進めたところ多分家から30分は
車で移動しないとならないところだろうか。
そこに車を停めてと言う兄ちゃんにあたしも
真君もわけが分からず兄ちゃんを見た。
「あのペットショップでこの度働くことに
なりました~。」
ええええっえええー!?
そんなピッタリの職種だったの!!
むしろ、奇跡だよ。
兄ちゃんの人脈ナメきってた。
大したところではないと思ったものの
中々可愛い絵の描かれた意外と大きな
ペットショップ『ジョンリー』。
名前のツッコミはいいだろうか!!
「文句のつけようもないところだな。」
真君も目を見開いて兄ちゃんとペット
ショップを交互に見る。
「藤永居るかな~」
兄ちゃんがズンズンペットショップの
中に入って行く。
※車は一度駐車場できちんと駐車してきました。
「ひーちゃん、これで心配じゃなくなった?」
兄ちゃんはいつだってそうだ。
どこまでもあたしが好きでしょうがないらしい。
「3日坊主じゃないならね。」
これでちゃんと働いてくれれば少しは
兄ちゃんが帰って来たことに喜びを持てる。
どうも、このペットショップイケメン率が
高いことお客さんも女の人結構多いね。
男の人も居るっていえば居るようだ。
そして、兄ちゃんの知り合いの謎の店主は
どこに居るのだ?
お礼を言わないと妹としてとても恩にきるぜと
言いたかった。
兄ちゃんに付いて行きながらキョロキョロ周りを
見て回った。

