Hurly-Burly3 【完】


もう謎が深まるよ。

こんな兄ちゃんを雇ってくれた店の店主に

握手を求めて胴上げだよ。

しばらく車を進めたところ多分家から30分は

車で移動しないとならないところだろうか。

そこに車を停めてと言う兄ちゃんにあたしも

真君もわけが分からず兄ちゃんを見た。

「あのペットショップでこの度働くことに

なりました~。」

ええええっえええー!?

そんなピッタリの職種だったの!!

むしろ、奇跡だよ。

兄ちゃんの人脈ナメきってた。

大したところではないと思ったものの

中々可愛い絵の描かれた意外と大きな

ペットショップ『ジョンリー』。

名前のツッコミはいいだろうか!!

「文句のつけようもないところだな。」

真君も目を見開いて兄ちゃんとペット

ショップを交互に見る。

「藤永居るかな~」

兄ちゃんがズンズンペットショップの

中に入って行く。

※車は一度駐車場できちんと駐車してきました。

「ひーちゃん、これで心配じゃなくなった?」

兄ちゃんはいつだってそうだ。

どこまでもあたしが好きでしょうがないらしい。

「3日坊主じゃないならね。」

これでちゃんと働いてくれれば少しは

兄ちゃんが帰って来たことに喜びを持てる。

どうも、このペットショップイケメン率が

高いことお客さんも女の人結構多いね。

男の人も居るっていえば居るようだ。

そして、兄ちゃんの知り合いの謎の店主は

どこに居るのだ?

お礼を言わないと妹としてとても恩にきるぜと

言いたかった。

兄ちゃんに付いて行きながらキョロキョロ周りを

見て回った。