Hurly-Burly3 【完】


サユが羨ましい限りだ。

あたしの兄ちゃんと交換しないかな?

プレゼント交換みたいでいいじゃんね。

クリスマスのプレゼント交換には兄ちゃんに

包装紙巻きつけてリボン括りつけて出してやろう

かと企んでみた。

※日和は不気味な微笑みをしています。(効果音を

付けるならばニタリという感じです。)

「働き口は俺も手伝うから早く見つけろよ。」

真君はそてつもなく優しい上に世話焼きさんだ。

「それが、実はもうすでに決まってんだなっ!!」

兄ちゃんは運転中の真君の左肩をバシバシ叩く。

痛そうに顔を歪めてもシャイニーフラッシュの

顔面は崩れない。

これぞ、イケメンパワー絶大だ。

「はぁ?」

そりゃ、意味不明ですよね。

あたしも結局どういうところで働くのかまだ

聞いちゃいないんですもん。

この兄ちゃんが働ける場所なんてあるのか?

雇ってくれる人はどれだけ心が広いんだ!!

「お前本気で言ってる?」

真君明らかに兄ちゃんに疑惑の目を向ける。

「本気だよ~、さすがにこの歳でそんな

ジョーク言わないぜ。」

あんたの頭がすでにジョークだよ。

アメリカンなジョークしてやろうかって

真君に聞く兄ちゃんに突き刺すような視線光線

を浴びせた。

「ひーちゃん、目が怖いっ。」

「ははっ、ひーちゃん最強の助っ人だね。」

真君を困らせたら兄ちゃんには有無を

言わさず強制退場だ。

すでに、イエローカードだぞ。

次はないからね!!

「兄ちゃん、仕事場言えないようなところなの?」

兄ちゃん、仕事場を言ってくれないってことは

余程言いたくないようなところなのかな?

ホスト兄ちゃんになってあたしが苛められる

ことを恐れているのでは!?