サユが羨ましい限りだ。
あたしの兄ちゃんと交換しないかな?
プレゼント交換みたいでいいじゃんね。
クリスマスのプレゼント交換には兄ちゃんに
包装紙巻きつけてリボン括りつけて出してやろう
かと企んでみた。
※日和は不気味な微笑みをしています。(効果音を
付けるならばニタリという感じです。)
「働き口は俺も手伝うから早く見つけろよ。」
真君はそてつもなく優しい上に世話焼きさんだ。
「それが、実はもうすでに決まってんだなっ!!」
兄ちゃんは運転中の真君の左肩をバシバシ叩く。
痛そうに顔を歪めてもシャイニーフラッシュの
顔面は崩れない。
これぞ、イケメンパワー絶大だ。
「はぁ?」
そりゃ、意味不明ですよね。
あたしも結局どういうところで働くのかまだ
聞いちゃいないんですもん。
この兄ちゃんが働ける場所なんてあるのか?
雇ってくれる人はどれだけ心が広いんだ!!
「お前本気で言ってる?」
真君明らかに兄ちゃんに疑惑の目を向ける。
「本気だよ~、さすがにこの歳でそんな
ジョーク言わないぜ。」
あんたの頭がすでにジョークだよ。
アメリカンなジョークしてやろうかって
真君に聞く兄ちゃんに突き刺すような視線光線
を浴びせた。
「ひーちゃん、目が怖いっ。」
「ははっ、ひーちゃん最強の助っ人だね。」
真君を困らせたら兄ちゃんには有無を
言わさず強制退場だ。
すでに、イエローカードだぞ。
次はないからね!!
「兄ちゃん、仕事場言えないようなところなの?」
兄ちゃん、仕事場を言ってくれないってことは
余程言いたくないようなところなのかな?
ホスト兄ちゃんになってあたしが苛められる
ことを恐れているのでは!?

