「でも、日和ちゃんも大変だよな。

学校あるのにこんなにしっかりとしたお弁当を

作って、朝何時起きなんだ?」

「ひーちゃんは、大体いつも5時半起床だよ。

休みの日でも生活習慣が乱れるの嫌だからとか言って、

6時には起きてラジオ体操してる。」

「か、変わってんねー。」

「可愛いだろ!もう俺のマイスウィートエンジェル

だからやらないぞ!!」

「いや、透真君それでよく嫌われないよね。」

「ひーちゃんは俺のこと大好きだからな。」

「(ああ、この人プラス思考なんだった・・・)」

「昨日だってな、今日のお弁当のこと考えて、

キッチンのところで本見ながらうたた寝してたんだ。

もう可愛すぎて一緒に寝ちった。」

「(日和ちゃん、彼は異常だ。)」



そして、休憩時間は一時間今日もネタが尽きない

妹の溺愛っぷりを披露するのであった。

その頃、学校で昼食を食べている日和はくしゃみが

止まらなすぎて若干ブルーだった。

「日和、風邪なら無理しちゃ駄目よ?」

「いや、これは風邪じゃないよ!!

未知なる病原菌があたしの体内に・・・

さーちゃん、大変だ!!こうしちゃ居られんよ!!

緊急の健康診断に行ってこようと思うから午後は早退する。」

「何、馬鹿なこと言ってんのよ。」



―――――そして、師匠は透真を待ち続けていた。

それはもう恋する乙女状態だった。

早く来ないかしらと乙女言葉を使いそうになって

自分の頭を激しく壁に叩きつけていた。

どうしにか、自分の存在を認めて欲しかったのである。

彼とは仲良くやれそうな気がした。

それは、初めて彼を見た瞬間にビビッと来てしまったのだ。

雷が落ちるかの如くの衝撃を抱いていたのである。

「さて、早く洗ってやるからもう少し待ってろよ。」

昼食から帰ってきた透真が満面の笑みを浮かべて

師匠に笑いかけたので師匠はドキッとしてしまった。

※動物にも影響が出るほど透真はイケメンです。

先ほどの威勢も無くしてしまったのである。

それから、オドオド透真が鳥かごを洗い終える

までしばし休戦することにして腰を据えた。