Hurly-Burly3 【完】


ムッとしながらテレビを見て暇だからDVD

を2人と1匹で鑑賞した。

途中で兄ちゃんがポップコーン食べたいとか

言って来たから冷蔵庫から生のトウモロコシを

出して茹でて食べた。

ポップしてないが、コーンではある。

「ひーちゃん、ポップなくても美味しいねっ。」

実際、兄ちゃんはご満悦だ。

あたしも丁度お腹が空いていたので良かった。

もぐもぐ食べているとジョセフィーヌが頂戴

してきて可愛かった。

兄ちゃん、食った芯あげようとしたから怒った。

食べ終わったヤツあげるなよ!!

骨みたいにあげるとかやめてよ。

ジョセフィーヌも引いてたから!!

それからシリーズ大長作のアクション映画を見た。

ジャッソー・チョンが見事なスタントに挑戦する

ハラハラドキドキもので若干笑いもある。

兄ちゃんと手に汗を握りながら見た映画は

とても面白かった。

こんなDVDが眠っていたとは気付きもしなかった。

それから、お昼ご飯にジャージャー麺を作り、

兄ちゃんは真剣にきゅうりを擦っていた。

一緒に作るんだとか言うけど兄ちゃんは今野生児

と同じと考えた方が良いからあたしだけで十分である。

昔は出来る感じだったような気もする。

2人前のジャージャー麺に入れる量よりも

大量にきゅうりを擦った兄ちゃんを見た時は

目から目ん玉が零れ落ちるかと思って目を押さえた。

一本しか渡さなかったのにどうしたらそんなに

きゅうりを大量に増やせるんだ!?

兄ちゃんはまさか神なる領域を達したのか!?

きっと野生児兄ちゃんをどっかの神様が見初めた

のかもしれない。

「ひーちゃん、食べようっ。」

う~、一緒に食べるのは何だか嬉しい。

いつも1人でジョセフィーヌとテレビを

見ながら食べてたからな。

家が賑やかになったのは兄ちゃんのお蔭だろう。