Hurly-Burly3 【完】


し、死相が出たに違いない。

「こ、殺す気か!」

「殺したいほど可愛いもんな。」

「・・・そんなことに屈するあたしではない!」

「その強気どうにかしてくんねぇーかな。」

この野郎、あたしに文句があるっていうのね!

言えるものなら言ってみろ。

あたしは曲げないぞ。

「可愛いのに台無しって話だ。」

ズンズン部屋に入ってこようとする相沢ティーチャー

あたしとのやり取りを見ていた不良メンバーズは

ゴクリと喉を鳴らして見守っていた。

「い、痛いっ!首が締まる。締まるっ!」

可愛いとか絶対嘘だね。

絶対に、生意気言ってんな小娘って思ってる。

憎しみを込められてる気がしてならない。

「ちょっと、静かにしてなさい。」

「出来るかッ馬鹿!」

ネクタイから手を放せこの暴力教師。

これは、教育委員会に知らせるぞ。

教員免許剥奪してやるから待ってろ!

「お前、何やらかした?」

部屋に入ってすぐにちぃ君に睨まれた。

「お、お昼寝はどうしたんだ!?」

「日和ちゃん、声が聞こえてたから。」

「何ということだ。」

「困ってるのかそうでないのかすら分かり

づれぇなおめぇはよ。」

慶詩に憐れまれても正直ちっとも嬉しくない。

「ヒヨリンから離れろ!」

ナル君、子犬がキャンキャンしてるみたい。

「く、空気が薄くなってきた。」

「おっ、さすがのひーちゃんにもきつかったか?」

「絶対に恨む。お兄ちゃんに泣いてやる。」

「ほー、ひーちゃん泣けないよね?」

「だから、放せ!あたしが何をした。

こんなのは理不尽だ。もっくんとの

将棋が待ち構えているんだ。その手を退けろ!!」

裏拳をかまして相沢ティーチャーの顔面に

クリティカルヒットした。