しかし、不良メンバーズ帰って来ないな。
今はちぃ君と一緒に帰ってきていつもの部屋に
来ているから居るかなと思ったのに。
「お前、さっきのずっと着てりゃいいじゃねぇかよ!」
「あれがどんなに苦労すると思ってんだ!」
「女々しさ身につけろ!」
「嫌だい!」
口を開けばこの金髪ライオンは酷いことをズケズケと
言いやがって失礼にも程がある。
「もう二度と着たくないやい!」
「いや、少なくともあと一回は着るんじゃない?」
馨君はのほほんとしながらハーブティーを淹れてる。
「えっ、何で?」
あと一回着なきゃいけないの?
文化祭の後にまたそんな行事あるのか?
それは休んで免れなきゃ。
もう勘弁してほしい。
他のことならまだしもあれ着るのはキツイよ。
「何でって本物の結婚する時とか。」
「その時はもっと軽量化して欲しいな。
スカートの部分はズボンにしてもらいたい。
動きにくいからあんなにボリュームなくていい!
そうだな、どうせなら兄ちゃんが持ってる白くま
の着ぐるみでいいんじゃないかな~。」
「えっ?」
な、何かなその冷めた視線は・・・・怖いじゃないか。
全員に否定された気がしてズーンと落ち込む。
「ヒヨリンなら何でも可愛いと思うけど・・・」
ナル君のエンジェルフェイスが苦く笑う。
「嘘だよ。あたしにだって乙女心ってものはある!
まぁ、軽量化して欲しいなってのは本音ではあるけど、
次着る時はそれこそあと10年後ぐらい先の話でいいかな
って思う話でしばらくはいいやって思ってて・・・」
あたしを貰ってくれる人が居ればの話だけどね。
それまでに、もう少し身長伸びて欲しいな。
「牛乳やっぱりもっと飲まなきゃ駄目かな?」
そしたら、あんなに高いヒール履かなくても
いいのかなというちょっとした野望。
まぁ、結婚の前に恋愛出来るか不安でいっぱいんだけどね。
女の子はじめられるかな?