「そういえば、ちぃ君はあのたい焼き屋さんで
一番お好みの味は何ですか?」
「小豆」
「ちぃ君は洋菓子より和菓子派ですか?」
「どっちも好きだ。」
「ふむふむ、牡丹餅作った時はぺろっと食べて
しまいましたし、ケーキやらを作っても残さず
完食してくれましたよね。」
驚くべき甘党ちぃ君だ。
不良メンバーズの数人が甘くて無理って少し残そうと
すると寄こせと分捕るものだから驚愕した。
ふわふわ漂うオレンジの匂いが甘い。
「リクエストなんてないんですか?」
「何でも作れるのか?」
「このあたしに不可能はありません!」
どんと来いです!
「お汁粉」
「あ、寒くなって来たものね。」
「餅は柔らかいのがいい。」
「焼いてから入れるタイプではないのね。
よしっ、分かった。」
もうそろそろ冬になるのか。
時間の流れが早すぎるよ。
もう少しゆっくり動いてくれないかな。
冬が来たら寒くなるから嫌だな。
「お鍋を学校に持っていくのは大変そうね。」
ケーキと違って液体分質だから難しい。
家庭科室借りてチャッチャッと作ればいいか。
難しいことはとくにないし、お汁粉簡単!
「そういえば、自販機にお汁粉なかったでしたっけ?」
確か、さっきの自販機にお汁粉って缶あったよね!
コンポタジューもあって迷ったのだけどさ。
「餅入ってない。」
「餅入りがいいんですか。」
どうもちぃ君は注文が多いお客さんだ。
注文の多い料理店もビックリよ。
確か、あれはお客さんとして入ったのに
自分が注文受ける羽目になるとかいうちょっと
怖いお話だったような気がするわ。

