Hurly-Burly3 【完】


ちぃ君には毎度驚かされるわ。

ふと缶を持つちぃ君をチラッと見ると指を

怪我したようだった。

「ち、血が出てまっせ!」

「あー、そうだな。」

いや、スルーしようとした!?

「ほら、手を貸すのです!」

ちぃ君の手をガシっと掴んであたしの膝の上に乗せた。

もはや、四次元ポケット化したあたしの制服ポケットから

絆創膏を取り出してフィルムを剥がす。

「また、ひよこさんですがないよりはマシですから

我慢して下さいね。」

「・・・・・・・・・・・・・」

無言でガン見するちぃ君にドキッとしながらも、

絆創膏を血が出ていた指に貼り付ける。

ちぃ君、寝ぼけて怪我するんだね!?

気をつけなきゃ駄目じゃないか。

折角、綺麗な手をしているというのに、

あまり傷つけないでもらいたいものだわ。

「痛いの早く飛んでくといいですね。」

やっぱり、ちぃ君にひよこの絆創膏は似合わない。

ぶふっと笑いたくなったのを堪えた。

「・・・・・・お前―――――」

「はい?」

何か言いたげなちぃ君を見つめ返すと、

「何でもない。」

ぷいっとそっぽを向いてしまった。

何がしたいのかしらね。

「ちぃ君、怪我したらきちんと言うんですよ!

放置はいけませんからね。ちゃんと手当をしないと

ばい菌さんがちぃ君を襲いかかるなんてことに

なり兼ねないのですからね!」

「・・・お前が手当してくれるなら言う。」

「いや、信用ならないな!本当にちゃんと言うんだぞ!

痛いの嫌でしょ?絆創膏なら常備してるからちゃんと

言わなきゃちぃ君のたい焼き没収します。」

「やだ」

また、駄々こねましたね?

「だったら、ちゃんと言うって約束ですよ。

怪我したことはちっとも恥ずかしいことじゃない

ですからね。」

そういや、こんなこと前にも誰かに言われたような

気がするのは気のせいなのだろうか?