Hurly-Burly3 【完】


だけど、これだけは何とかしないと。

「お、降ろしてほし――――――」

「隣歩くか?」

ちぃ君の瞳が不安げに揺れた。

「はい?」

「隣歩くって言うなら考えてやる。」

「そ、そんなことで良いなら―――――」

顔がグッと近づいて真剣にあたしの目を見る

ちぃ君にあたしはパニック状態が再びやってきた。

ち、近いよ!心臓に恐ろしく悪いよ!

一瞬、心臓縮んだかと冷や汗かいただろうが。

スッと下に下ろすと足が再び地に付いた。

「お前、危なっかしいんだよ。ちゃんと目の届く

ところに居ねぇと心配で寝れなくなるだろ。」

オレンジブラウンの髪が夕日に反射して輝く。

夕日を背後にしたちぃ君はあまりにも綺麗で

見惚れてしまいそうだった。

「な、何を言うか!」

よく言うさね。

いつもあれだけ呑気に寝てるではないか。

あたしが不良メンバーズと鬼ごっこしてる

最中でもあの部屋のソファーでぐっすり寝ていた

じゃないか!!

「次、心配かけたら離さねぇぞ。」

「わ、分かったよ!」

何とかして阻止してやるさ。

鞄を拾い直して肩に掛ける。

スッと隣にちぃ君を見ると手を出していた。

「何、ちぃ君?あたし犬じゃないからお手しないよ。

ジョセフィーヌは得意だぞ!」

「馬鹿、手貸せ。」

「えっ!?」

「さっき、言ってたろうが。

引っ張るなら一言言えって・・ああ言ってなかったな。」

な、何だ!?首を傾げて照れるちぃ君。

ち、ちぃ君が可愛く見えてしまった。

天然恐るべしっ!無自覚怖いよ!

要注意人物認定だな。

世界認定されるのも夢じゃないね!

きっと、申請用紙が投函されちゃうね!