Hurly-Burly3 【完】


ちぃ君、ズルいことしないで欲しい。

お主の顔はイカンよ!!

そんなに綺麗な顔でジッと見られたら、

ドキドキしてしまうではないか。

あたしじゃなかったら確実にノックアウトだったよ!!

無自覚なんだからタチが悪いったらありゃしない。

控えめな柑橘系な香りが空中に漂う。

おまけにいい匂いまでしてどこまでもイケメンだ。

「お前、小さすぎだろー」

なっ、失敬な!

人が気にしてることを一々言うんじゃないよ!

「可憐だろう!」

「カレー?」

むっきぃぃぃぃ!!

会話にならんのだよ。

「お前、カレーになりたいのか?」

「違うよね!普通に考えてカレーになりたい女の子

居るのですかね。」

「・・・・・・・・・・・・・」

「えっ、あたし見ないでよ。」

別にカレーになりたいわけないよ。

可憐だってば!

本当にこの人あの学校であたしの次に頭いいの?

嘘じゃないの?何か、仕組んだことだったりしないだろうな!!

先生に抗議文を送りつけてやるぞ。

「お、お、降ろしてはくれんのか?」

「やだ」

まだ、駄々をこねるか。

全く困ったちゃんだわ。

ひゅるりと風が頬を撫でる。

「何故だ?」

この状況はさすがに困る。

「また転んだりするかもしれねぇーだろ?」

「そんな危なっかしい子じゃないはずだ!」

ふわふわっと風でちぃ君のオレンジブラウンの髪が

靡くたび、柑橘系の匂いが濃くなる。

「駄目だ。」

漆黒の瞳が真剣にあたしを見つめるせいか言葉を

失って唖然とちぃ君を見つめることしか出来ない。