「ヒヨリンはやっぱり変なこと言ってた方がいいや。」
「何だと!?」
よっちゃん、あたしがいつ変なこと言った!?
「駄目だ、駄目だ!」
はい?
一際大きな声出して兄ちゃんが伊織君にボディー
アタックしたせいかあたしまで振動が伝わる。
「やめろ!!落ちるだろうが。」
兄ちゃんのせいで伊織君に危うく落とされるところだった。
「ひーちゃんはまだお嫁に行っちゃ駄目です!」
「行くわけなかろう!」
何、勘違いしてんだ兄ちゃん。
「伊織君に謝りなさい!」
「だ、だって、ひーちゃん」
「言わなきゃ絶交だ。」
「ごめんなさい。」
兄ちゃんがシュンと落ち込む。
もっくんが椅子を持って現れた。
そのまま、伊織君が椅子にあたしを降ろした。
「ふぅ~」
この格好も楽じゃない。
「おめー、こっちがふぅ~だ。」
「だって、伊織君これ疲れるよ。
どうだね、着てみるか?」
伊織君に白い目で見られた。
なっ、さっきまで一緒に逃亡してた
仲じゃないか。
「ひーちゃん、何でそんな格好してるんだ!?
まさか、とある国の王子がひーちゃんの可愛さに
無理やり結婚を申し込まれたのか!!」
「兄ちゃんは黙ってろ。」
兄ちゃんと話してると疲れるんだよ。
「おめーら、兄妹似たもん同士だよな。」
慶詩、やめて!!一緒にしないでよ。
「あ、真君と修平君も来てたんだ。
いやいや、来てたなら言ってくれれば
良かったのに、丁度田中と・・ハッ!」
田中のことすっかり忘れてたぜ。
ど、ど、どうしよう。
田中待ってたら超可哀想なんだけども。

