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said:伊織
文化祭2日目は朝から馨に叩き起されて、
しょうがなく来た。
朝から騒がしいなこの学校はと思いながら、
他校の女がうじゃうじゃと湧いて出てくる。
面倒臭いなと思って煙草吸えそうな木陰で
スパスパ煙草を吸いながら早く終わらないか
と待って見るも時間は緩やかでまだ昼過ぎだ。
本当につめらねぇーな。
昨日は、ナルとユウヤと慶詩とあのひよこ姫
と文化祭を回った時みたいにあっという間に
終わればいいものを1人だと時間が減らない。
あいつら、今日は屋上居るとか言ってたよな。
そろそろ、行くかな。
ちぃーさんに甘いものでも買ってくかな。
ナルの分も買ってかないと拗ねちまうか。
木陰から腰を下ろした瞬間、指に挟んだ煙草
を地面に落とした。
まだ、吸いたてだったのに勿体ねぇな~。
「本当にお姫さんじゃねぇ~の。」
ひよこ姫がキョロキョロと辺りを見渡していたのを
こっちに視線を向けると顔が真っ青になった。
いつもと違って見えるのは多分髪を上げてるせいか、
化粧もその白いドレスのせいか分からない。
「よ、よっ、」
その言葉はお姫様が使うもんじゃねぇだろと思いながら、
はぁとため息を吐いた。
「よっ、じゃねぇ~だろーよ。」
「い、伊織君、丁度いいところに通った!」
腕が剥き出しでこんな時期に着たらまた風邪
引いちまうんじゃねーのかと思った。
「それで、俺はどうすればいいですか?お姫様?」
腰を下ろして立膝ついてひよこ姫の前に右手を
差し出した。
しょうがないから付き合ってやるか。
やっと、面白そうなこと見つけたしな。

