文化祭2日目突入しました。

今は、田中と行動しているところです。

さっきから田中と一緒に回ってるせいかジロジロ

と見られて体に穴が開きそうだ。

さすがは、田中だ。中学で野球部4番のエースで

ハニカミ王子と呼ばれててことだけある。

主に女の子からの視線をバチバチと感じます。

昨日の夜のこと、兄ちゃんが何だかウキウキしながら

リュックサックに詰め物してるから何してんだあの

頭痛い子はと見つめていたのだが、あの兄ちゃんは

バナナはおやつに入りませんと師匠に話してやがった。

あたしは恐るべき会話を耳にしてしまったのだ。

今日、兄ちゃんは文化祭に来るらしい。

そんなこったはパンナコッタなのよさ!

朝から兄ちゃんはるんるんで鼻歌歌って人の話を

一向に聞く気はないようでイラつきMAXの噴火状態

だったため、兄ちゃんをフルシカトしてきた。

だから、さっきからこっそりしているのは兄ちゃんに

会わないためでもある。

どうか、あの無鉄砲兄ちゃんと遭遇しませんように。

「あ、君、ウチのひーちゃん知らない?」

( ̄□ ̄;)げっ!

先輩らしき人を引っ捕まえて肩に乗る師匠と

サングラス付けて先輩をビビらせる兄ちゃんの

姿を発見してしまった。

こ、これは逃げるをコマンド選択。

「たた、田中!向こうにアドベンチャースタン

プラリーっていうのがあるらしい。それに行こう!!

ここは危険だ回避して損はない。」

「えっ、たこ焼きは?」

「それはまた落ち着いてからにしよう。」

※たこ焼きは諦めてません。

田中の手を引っつかんでスタンプラリーへと

逃げることが出来て安堵する。

あの兄ちゃん、とことん恐ろしいヤツだわ!

あたしの居場所を心で通じちゃって見つけちゃった

のか変なところ勘が鋭い。

学校では兄ちゃんとは接触することをなるべく

避けたいところなのである。