さすがに、こんなところで寝たらあたしの寝相

の悪さでみんなに避難勧告を出したほうが良くなる。

それだったら、帰ってしまおうかな。

片付けは来なくてもいいよって言ってたけど、

サユはマコ君と帰るだろうし。

「指に挟んだら痛いだろ!」

「いや、それで睡魔防ぐんだよね!!」

ちぃ君、普通のこと言ったよね?

「このままだとあたし道端で夢遊病発症しちゃう

かもしれないよ!!これは深刻な問題だ!」

「お前の頭が深刻な問題だろうが。」

「駄目だ!こうしてる内にも脳内の機能が

低下している!!急いで、処置をしなければ・・」

写経の本持ってきてなかったっけ?

「・・・・・zzz・・ハッ、危ない!」

爆睡してしまう前に帰らなきゃだわ。

「日和ちゃん、寝ても大丈夫だよ?」

「だ、駄目なんだよ!!危険だから!!」

「えっ?」

「寝相悪いから危険極まりないんだ!」

「そっちかよ。」

慶詩ががっくりと肩を落とす。

「そっちって他に危険要素が何かあるのか!?

それは危ないわ。ここでは絶対に寝ないように

しないといけなじゃないか!」

「お前な」

べっちんっとほっぺたをバシバシ叩く。

いきなりそんなことをしたものだからみんな

唖然とあたしを見た。

「よしっ、これで睡魔が吹き飛んだ!」

気合が十分入りました。

「日和ちゃん、頬が真っ赤だよ。」

「何のこれしき!!」

「いや、女の子なんだからそういうことしちゃ

駄目だよね。」

馨君に随分と心配されたけど、それからは断言通り

目が冴えて帰るまでばっちり起きてられた。

その代わり、帰るまでほっぺたが多少赤かった。

文化祭初日が無事に終わりました!